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シングルマザー!?育児・介護・仕事、これからどうやって生きていこう。生きていく為にどうすれば良いのかお馬鹿な私が考えていくブログ

父が嫌いだ

父は自分に迷惑がかかると機嫌が悪くなる。人の批判ばかりで自分への批判は一切容赦しない。

子供の頃、体が弱くて怒られた。また風邪か、俺は風邪なんか引いたことがないと大きな目で睨まれた。大丈夫か?の一言も無かった。その為父の前では熱があっても我慢をし、咳を口の奥でゴホゴホとし、表面では抑えた。父に睨まれるのと大きな声で怒鳴られるのが子供の頃は怖くて堪らなかった。

自分の話しかしない。どれだけ自分が苦労してきたか。どれだけ自分が優秀か。どれだけ自分が家族の為に働いているか。どれだけ自分が役に立つ人間か。

私の話はほとんど駄目出しされて、全部俺はお前と違う人間でよく出来るから、お前が悪いと言われた。私の悩みは全部自分の話に置き換えられた。それで、お前は駄目だと結論付けられた。

思春期になると外見だけを褒められた。膨らんだ胸を酔っ払った父は冗談のつもりだったのだろうが「いっちょまえになりやがって」と掴んだ。この時始めて父に殺意を抱いた。電車の中で痴漢によく合っていて、腹が立つという話をしていたら、それは若いやつだろ、もう俺はそんな気ないよ。と自分の話に置き換えられて私の辛さや被害は伝わらなかったようだ。それからは言ってもしょうがないと、実際はショックで泣いていたが黙っていた。自分の心の辛さを現実逃避のような夢をみて忘れることにして乗り越えた。物事を解決しないで現実逃避を身に着けた。

父が帰ってくると自分の部屋にこもるようになった。父を無視するようになった。父は私の顔をみるとケッと下を打ち、一言二言馬鹿にする言葉を吐き駄目なやつだと吐き捨てた。実際私は駄目なやつだった。

頭の中では父を罵りながらも父のお金に頼っていた。外見だけは褒めてくれるのでダイエットにはげみ綺麗に着飾った。しかしやはり父とは会話が出来なかった。常に自分に自信がなく、男の人の大きな声が怖かった。ちょっとでも太い声で凄まれたらすぐに涙が出てきて、蛇に睨まれた蛙のごとく身動きが出来なくなり思考も止まった。

大学も就職した仕事も一進一退だった。卒業生代表に選ばれたが卒業式に出席しなかった。仕事は肉体労働で深夜12時まで当たり前だったので辛かった。男社会に女1人だったのでセクハラも当たり前で肉体的にも精神的にもボロボロになった。父は人間のする仕事じゃねぇと切り捨てた。一年でその会社を辞めた。私が同期で残った最後の1人だったのでその年に入った全員辞めたことになる。一応その業界の中では老舗で何十倍の倍率を勝ち取って入社したのに関わらず、辞めた自分を自分で呪い、父も呆れ果てていた。自分の選択が誤った事、続かなかった事を自分で自分を責めたし父も自分と比較して容赦なく攻め立てた。

結局は同じ業界のすみっこの方で今でも細々と仕事をさせてもらっている。あの時の仕事が辛かったので、今の仕事は見ている人には大変ねと言われるが、天国のように感じる。同業の中では真剣に取り組む人の少ないこの業務を私は天職だと思って真剣に取り組んでいる。この仕事しか出来ないと思っている。

結局父とは真逆の人を夫に選んだ。夫は女子供だからと言って差をつけたりしない。私の意見も取り入れて男性と同等に扱った。大きな声で人を脅すこと等できそうにない人であった。男性社会の中では弱い人であったのかもしれない。

1度目に夫と上手く行かなくなりかけた時すでに一人目を妊娠していた。父は手助けをしてくれた。結局は父の金に救われた。そして本格手にな破局がやってきたが、またも父の庇護のもとに話をすすめている。

誰のおかげで飯が食えていると思っているんだ、何回言われたのか覚えていない。毒親だったのかもしれない。しかしもうそんな事はどうでもいい。毒親でない親などいるのか。親も初めての親の経験で、仕事で忙しく、コーチング等の言葉が無い時代、まともに子供に接した親等居たのだろうか。

私は駄目な人間だ。結局は全く自立が出来ていない。出来ない理由ばかり探している。父にこの破局を結局は庇護してもらい、またも父の罵詈雑言を受けても泣いてその言葉を受け入れるしかない。外見もすっかりおばちゃんになり、褒められる所が無くなり、離婚という事を選ばざるしか無くなった現在、駄目な自分を駄目駄目駄目な人間だと責められ続けている。話は出来ない。悩みも言えない。ひたすらに自分に向けられるどれだけ自分がなにも出来ないか思い知らされる言葉を聞いている。

とにかく自信がない。今の仕事は専門職だが、最低限の収入だ。もっと営業をして仕事を増やせば良いのだろうが、棚ぼた式に出てきた今の仕事以外に自信が無い。また一から人と交流をする自信が無い。自分で選んだ道がことごとく失敗してみると、さらに自分の無能さを自覚する。

家電が一斉に壊れるみたいに悪いことが一斉に重なる事がある。まさに今その時。こんな事って今までに一度もないのに、と言った事が降り掛かってくる。私一人で耐えられるのか。神様が子供二人を負っていけるのか試練を与えているのだろうか。私の少ない社会人経験で少ない脳みそで対処出来るのだろうか。誰も教えてくれない。自分1人で解決しないといけないのだ。

自分で解決してきていないから、こういう時に途方にくれるのだ。現実逃避はお手の物だ。とりあえず、相談出来るプロに話を聞くことから始める。父には頼らない。夫には全く話をしていないし、もうすぐ離婚するのだから何も話さない。自分ひとりでひとつひとつ課題をクリアしていく。

愚痴はここだけで言う。

父が嫌いだ。夫が嫌いだ。痴漢してきた男達が嫌いだ。馬鹿にしてきた男達が嫌いだ。自転車で突っ込んでくる男が嫌いだ。すぐにクラクションを鳴らす男が嫌いだ。偉そうに話す男が嫌いだ。乱暴な男が嫌いだ。怒鳴る男が嫌いだ。あからさまな差別をする男が嫌いだ。家事をやらない男が嫌いだ。演技に騙されて調子に乗っている男が嫌いだ。女が運転が下手と決めつける男が嫌いだ。女の話を中身が無いと馬鹿にしてカタログに乗っているスペックやワインの薀蓄を偉そうに話す男が嫌いだ。おじさんのくせにおばさんを馬鹿にする男が嫌いだ。俺、本当は外国人と結婚すると周囲には思われていたんだよね、と口に出すのもどうかと思われる自慢かも分からない自慢をする男が嫌いだ。女の話を聞かずにただのヒステリーで済ます男が嫌いだ。息子たちがここに書かれた男のようになってもらいたくないが、無理なんだろうな、男だから。それでも愛せるのか。